蟹江町の泌尿器科なら 成山ひだまりクリニックへ
成山ひだまりクリニック
  • 泌尿器科
  • 内科
  • 皮膚科
  • 外科
0567-94-7680
0567-94-7681
美容専用ダイヤル
090-3222-7680
〒497-0050 海部郡蟹江町学戸1丁目39番地

エキシマライト

ナローバンドUVB(エキシマライト)のご案内

開院して2年になりますが、一部の皮膚疾患におきましては従来の外用薬塗布による治療に難治性を示す患者さんも見えます。そのような患者さんに対して、治療の幅を広げる必要があると感じ、この度アブソルート社製のターゲット型エキシマライトシステムを導入する運びとなりました。

尋常性白斑(白なまず)や乾癬など皮膚疾患の紫外線治療として現在知られているものには、PUVA療法や近年注目を集めているナローバンドUVB療法があります。エキシマライト光線療法とは、それらの紫外線療法よりさらに効果の高いと言われている308nmの紫外線を患部に照射して処置する最新の光線療法です。

308nmを選択的に照射することで、従来の紫外線療法(PUVA、ナローバンドUVB)よりも少ない回数で改善効果を認めやすく効果の持続も長いと言われています。

また従来の紫外線療法で改善しにくかった皮膚病変にも効果があることが確認されています。

適応疾患

エキシマライトによるナローバンド光線治療は、

  • 乾癬(尋常性乾癬、膿疱性乾癬)
  • 尋常性白斑(しろなまず)
  • 掌蹠膿疱症
  • 円形脱毛症
  • アトピー性皮膚炎
  • 接触性皮膚炎
  • 節性痒疹

などの疾患の治療に効果的です。

乾癬(尋常性乾癬、膿疱性乾癬)、尋常性白斑(しろなまず)、掌蹠膿疱症、円形脱毛症、アトピー性皮膚炎に対しての照射は保険で認められています。

原則として週に1回の照射をおすすめします。

  • 1回照射:3400円
    (3割負担ですと1020円+初診料もしくは再診料、1割負担ですと340円+初診料もしくは再診料)

接触性皮膚炎、結節性痒疹に対しての照射は保険適応外です。

保険外でのエキシマライト治療

1回5shots(1shot/5cm×5cm)3,240円
追加1shotsにつき220円

消費税込

照射回数

疾患の種類や皮膚の状態により様々ですが、原則として週に1回の通院が必要です。

施術当日の朝は軟膏など外用剤はつけないできて下さい。

この治療を受けられない方

  • 光線過敏症のある方
  • 皮膚悪性腫瘍の合併既往のある方
  • 免疫抑制剤内服または外用中の方

副作用

リスクのある波長は限りなく抑えられており副作用は少ないとされますが高出力であるが故に、短期の副作用として照射部位の紅斑、水疱形成、色素沈着などのやけどの症状が見られる場合があります。それらは適切な治療ですぐに改善が見られます。皮膚がんの発生のリスクもありますが1000回程度の照射からリスクが発生と考えられています。

当院のエキシマシステムは小範囲にしぼって照射する機械ですので、全身的な副作用が出る事はありません。

アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎の光線療法として、以前はPUVA療法が主流でした。これはソラレン(psoraren)という光に対する感受性を高める薬を内服または外用した上で長い波長の紫外線(UVA)を浴びるものです。この療法には、ソラレンによって光に敏感になるために治療後に日光を避けなければならないことや、副作用として皮膚の光老化が起こるなどの欠点がありました。これに対し、2000年代に入って登場したナローバンドUVB療法は、非常に狭い範囲の波長(311±2nm)を利用することによって紫外線の害を最小限に抑え、またソラレンも必要としません。そのため、扱いやすく、また実際の有効性も多く報告されていることから、現在では広く普及し、個人医でも照射装置を備えた医院が増えています。

アトピー性皮膚炎は痒みを伴い慢性的に経過する皮膚炎(湿疹)ですが、その根本には皮膚の生理学的異常(皮膚の乾燥とバリアー機能異常)があり、そこへ様々な刺激やアレルギー反応が加わって生じると考えられています。外用療法、内服療法が主に行われていますが、紫外線療法を併用することで首や肘、膝などの部分的な強いかゆみを抑えることが可能です。なかでもエキシマライトはターゲット型光線療法なので、強いかゆみのある部分だけに適切に照射することのでき、余計な日焼けを起こすことの無い新しい治療法です。

乾癬

紅斑、皮膚剥離及び膿疱の減少や消失、乾癬そのものの減少や消失が確認されています。副作用はまったく確認されていません。

治療開始後約6週~12週目で病状の改善が期待されます。病状によっては長期戦となる場合もあります。

尋常性白斑

白斑は境界明瞭な完全脱色素斑です。白斑はメラニン色素をつくる細胞であるメラノサイトの消失あるいはメラニン色素をつくる機能の停止により生じます。

一般的には外用療法や紫外線療法、皮膚移植など様々な治療が行われています。いままでの紫外線療法では白斑以外の健康な皮膚への照射が避けられず、周囲の皮膚とのコントラストがつき逆に目立ってしまうことが少なくありませんでした。エキシマライト光線療法では白斑にピンポイントに照射することで、そのようなデメリットを回避し、白斑部分のみを集中的に治療することができます。

掌蹠膿疱症

掌蹠膿疱症は手掌、足底に膿を持った水ぶくれ(膿疱)ができる皮膚の慢性疾患です。膿疱とともに赤い斑点や鱗屑というカサカサしたフケのようなものが現れます。長期にわたり良くなったり、悪くなったりを繰り返します。爪周囲の病変では爪が変形し厚くなります。また特に胸鎖肋関節炎と呼ばれる関節炎を引き起こし、胸骨、鎖骨、肋骨などに痛みを感じることがあります。原因として、慢性病巣感染(慢性扁桃腺炎、虫歯、歯周病、中耳炎、副鼻腔炎など)、喫煙、歯科金属などに対するアレルギー説など様々な原因が指摘されていますが、確定的なものは今のところありません。金属が原因として疑われる場合は金属パッチテストをお勧めします。一般的に外用治療、内服治療、紫外線治療(PUVA、ナローバンドUVB)などがありますが、症状が良くならないような場合にもエキシマライトを併用すると効果的です。

円形脱毛症

コインのように円形に脱毛するのが基本ですが、一ヵ所と限らず多発することもあります。ときに頭全体の毛が抜け、さらに全身の毛が抜けることもあります。円形脱毛症の脱毛部では、どの毛穴も毛根が縮んで休止期のようになっています。その原因は、成長期の毛根が一様にリンパ球による炎症で壊されてしまうからです。ダメージを受けた毛穴から完全に生えてこなくなるわけではなく、リンパ球によるダメージが抑えられさえすれば元通りの毛が生えてきます。保険の適応となる治療は外用療法や内服、点滴療法などですが、治癒までに時間がかかることも多く患者様にとって大きな悩みの種でした。従来の治療法にエキシマライトを併用することで、毛穴へのリンパ球によるダメージをさらに抑えられ、短い時間で治療していくことができるようになりました。

よくある質問

質問①エキシマシステムは痛くないですか?
A痛くないです。すこし温かい感覚があります。
質問②エキシマシステムは何回やれば治療効果が得られますか?
A疾患によって異なります。アトピーなどのかゆみは1回の治療で効果が見られる場合があります。その他疾患については数十回行わないと効果が得られないこともありますので根気よく行うことが求められる長期戦の治療であることをご理解ください。
質問③時間はどれくらいかかりますか?
A一カ所あたり数秒です。
質問④エキシマシステムは子供でも受けられますか?
A可能です。特におしゃぶりで指湿疹を抱えるお子さんですとなかなか外用薬を塗らせてくれなかったり、おしゃぶりそのものが治らないと外用薬治療で期待される効果が得られにくかったりしますので、そのような場合エキシマライトを照射することがあります。
指しゃぶりにより生じる湿疹に対する照射は保険診療では認められておりません。
質問⑤エキシマシステムの治療を受けた後に注意する事はありませんか?
A強い紫外線照射を行う治療のため、施術当日における夏場の直射日光は紫外線照射の上塗りになりますので、副作用の軽減を考えると可能であれば避けた方がよいと考えます。
このページの先頭へ
文字サイズ